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スターオーシャン4 The Last Hope―感想&レビュー [Xbox360]

人気SFRPGシリーズ4作目。PS3にてインターナショナル版が発売されることが決定している。
私は1,2をPSPでプレイしている状態。


発売前からその美しさが話題となっていたのだが、実際プレイしてみるといろいろと粗が見えてくる。
まず共通事項としては、地面のテクスチャ(人工物を除く)がかなり粗く、いまだに前世代レベルに見えてしまう。これらをごまかすために全体的にギラついている感じになっているのだが、目がかなり疲れるほどの強烈さ。
さらに、いくらギラつかせても自然のフィールドと澄んだ色以外はミスマッチであまりキレイに見えない。単純に明るいステージでしか効果がないのだ。
そして戦闘時の圧倒的な解像度のなさ。「エフェクトがキレイで気にならない」という方が見受けられるが、私には信じられない。ぼやけているというかブロックノイズの塊のように見えてしまう。
「60fpsにするためだからしょうがない」という声もまたあるのだが、ヒットストップがきつ過ぎて60fpsである意味がないと思ってしまった。攻撃が当たるたびに一瞬止まるので滑らかさの恩恵がまったくない。ヒットストップで連続攻撃の爽快感を出すのではなく、FPSみたく音で表せばよかったと思う。
ついでだから戦闘システムに関して言うと、サイドアウトと呼ばれる回避&カウンターシステムは良かった。
ダメなところはターゲッティングシステムとボーナスシステム。
「いや、そっちじゃないって」と思ってもターゲットを変更できずにひたすらターゲットを追っていく(もしかしたらプレイしたのがかなり前なので間違ってるかも)。
ボーナスシステムはゲームをいったん終了するとボーナスゲージがパーになるというシステムが理解不能。
また、1,2に比べ戦闘フィールドが広いので攻撃しているときより移動している割合のほうが高くなってしまったの戦闘のテンポを悪くしている。


IC(アイテムクリエイション)に関しても問題を抱えている。私が考えていたICは1,2のような能力値固定のアイテムが合成によって作れるというもの。それによって最強の武器を取得できたりするのだが、SO4のICは言うなれば能力付加といった感じで、いいものを使うほどいい数値の武器が作れるといった感じで面白くない。
しかも、ICはわざわざ宇宙船に戻らねばできない。更に、私はICをほとんど使用しなかったので影響がなかったのだが、どうもICをするためのアイテム探しをする場合、星によってはディスクの入れ替えを迫られるらしい。これは面倒すぎる。


ここまで批判ばかりしてきたが、このゲームで最悪なのはストーリーとそれを支えるキャラクターだ。
何しろキャラクターがウザイ。特に主人公とヒロインが面倒くさいので致命的だ。中盤からはスーパー欝タイムが始まるのだが、主人公がいつまでも根に持っていて見ていて嫌になる上に、忘れかけたころにヒロインがうっかり話を思い出させて欝状態に再度突入する。ゲームをプレイしていてムカつく。
PS3版を成功させるには大幅にストーリーを削って単純明快な話にするといいだろう。

演出も酷い。宇宙船を使っての戦闘ではスターウォーズ×スタートレック×銀河英雄伝説。
戦闘機のように宙を舞う艦、しかし内部では広い司令室で複数人に操作を分担させて司令官が指示を出す。一方、戦局全体を見ればキレイに並んだ大艦隊同士の数対数で雌雄を決する打ち合い。思わず「ファイエル!」という言葉が聞こえてきそうだ。
とても安易な発想なのだが、悪いのは発想ではなくセンス。あまりこういうことは言いたくないのだが、分かりやすく言えばスターウォーズ、スタートレック、銀英伝の3つを韓国や中国あたりがパクってアニメにしてしまったかのような出来なのだ。
また、ある2人が殺陣を行うシーンがあるのだが、これが非常に古臭い。武器はライトセーバーを意識したビームサーベルなのだが、やってることは時代劇のチャンバラを映画製作サークルが作ったかのようで、これを製作側がカッコイイと思って作ってることを考えると笑えてくる。


では、このゲームのよいところはというと、しいて挙げるならSO1との関連性と一部キャラクターの魅力だけだろう。
今作ではSO1に出てきた惑星ロークに行くことが出来る。なのでシリーズ経験者ならいろいろとニヤっと出来るところがあって楽しい。
キャラクターに関してだが、たくさん登場するのでさすがに数人は気に入ることが出来るのではないだろうか?
私はエルフのような耳をした他の星の住民であるフェイズ(以下フェイたん)とある未開惑星の魔法使い幼女リムル(以下リム)、そして超文明の力で自らの体を機械にしたバッカス(以下バッカたん)の3人が気にいった。
特にバッカたんはスタートレックでいうデータやスターウォーズのC-3POほどではないが、頭の固い生真面目キャラで万人受けすると思われる。フェイたんもまだマシなのだが、問題はリムル。自分としては問題ないのだが、生きたフランス人形のようなモンデリングなので純粋に気持ち悪いと感じる人はいるだろう。それでもフェイたんとリムの関係は私がこのゲームで唯一面白いと思ったストーリーなので是非とも注目してもらいたい。


注目してもらいたい、と言ったものの、正直このゲームは買う必要のないゲームだと思う。今年度のガッカリゲーNo.1だろう。SOシリーズが好きだから、クソゲーをコレクションしてるからという人は手元に置いとけばいいかもしれないが、他の人は500円くらいで売ってたら買ってもいいくらいだと思っていて欲しい。
ちなみにこのゲームは30~40時間でクリア可能。私は4~5日でクリアできた。もちろん、発売後一週間以内に売るためだ。
最後にもう一つ、フリーズすることが多々あるので注意だ。私は同じダンジョンで4回フリーズしたことがある。謎解きありの上にセーブポイントがぜんぜん無かったので売ることを考えてなければ投げるところだった。
どうも1080p出力だとフリーズが起こるらしいので本体設定を720pにしておこう。



4/10


 





タグ:SO4 xbox360 PS3 RPG 4点
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