Call of Duty 4:Modern Warfare―感想&レビュー

PS3/Xbox360とPC（DS&Wii版除く）で発売された人気FPSシリーズの第4弾「コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア」。私はPC版をプレイした。



キャプチャし忘れていたのであまりいいSSを撮れていない･･･



先に結論を言うと、このゲームは面白くない。
グラフィックの割には軽くてフレームレートも安定しているし、演出もなかなか。特筆すべきはモーションで、ゲームらしさをかなり軽減している。
しかし、これらの長所ががCOD4の弱点を顕著にしているように思う。せっかくの自然な感じがその弱点ですべて台無しになっているのだ。
では、その弱点を挙げていくとしよう。

･無限沸き
･一度に登場する敵の量
･スクリプト制御（AＩを含む）

まずは「無限沸き」。これが最悪で、なんのために敵を倒しているのか分からなくなることが多々ある。
普通、FPSで敵を倒すのは前に進むためであり、敵を殲滅させてから前に進むというスタイルが王道である。
しかし、COD4では敵が無限に沸いてきて敵を殲滅できないポイントがある。ではどうすればいいのか？突っ込んで敵がリスポンするポイントを抑えればいいのである。
ここで2つ目の「一度に登場する敵の量」が問題になってくる。とにかく多いので蜂の巣になることが多いのだが、逆にあっさり抜けてしまうことがある。これがとにかく不自然であり、3つ目の「スクリプト制御」のおかげで前世代のゲームのように感じてしまう。
その「スクリプト制御」のせいで、すぐ隣を敵がすれ違っていくとこがしばしばあった。これはスクリプトで「○○ポイントまで行け」と命令されているからであり、応用性が全く無い。もちろん、どんなゲームでもスクリプトを使用しているが、このゲームはスクリプトに頼りすぎである。

これら3つが連なると、自然な動き、そして演出によって盛り上がってる中で一気にテンションが下がる状況が出来上がる。

大量の敵が待ち構えている→倒しても倒しても敵がどんどんリスポンしてくる（なんで敵を撃ってるんだ？）→しょうがないので突破→すぐ横を通っているのにこちらを全く撃ってこない（視界に入ってるのになんで撃ってこないの？）

視覚的にはリアルなのに行動がもろゲームなのがこのゲームの欠点。そのギャップに興ざめする。また、トラックに乗っている敵は無敵だったり、不自然な見えない壁があったりといろいろと粗が多かった。
ヘリコプターなんかもコックピットをピンポイントで狙ってパイロットを射殺できたらいいのに、それが特定イベントでしか通用しないのがアホらしかった。



また、動けなかったり、極端に行動が規制されるイベントも意味不明。特に匍匐でなんとかヘリコプターから出るチャプターは理解不能。視界も変、動きも変。そんな状況でヘリから出たらチャプターおしまいっていうのは演出に凝りすぎてやってるこっちはダルくなる。



唯一面白いと思えたのがこのシーン

カーチェイスなのだが、演出が最高にカッコイイ。それだけのことなのだが･･･



IWは本当にこのゲームが面白いと思って出したのだろうか？少しそこが気になるほどつまらない。
マルチはそれなりに面白く、8点くらいつけてあげたいなという出来なのだが、シングルは絶望的。どうも、あまりFPSをやったことのな人には受けるみたいなので、入門としては良いのかもしれない。敵も簡単に死んでくれるので。この出来ではMW2も期待できない。



5/10

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