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BlizzardとRiotのプロシーンに対するサポートの違い [PCゲーム]

 これが当ブログにおける記念すべき500記事目なので何を書こうかといろいろ悩んだ。アクセス数を考えれば前回の記事を500回目に持って来た方が良かったのかなと思ったりも(笑)
 無理せず普通にゲームプレイ日記的なのを書こうとも思ったのだが、最近あまりゲームをプレイできてない上にSC2:LoL:他ゲー=8:1:1という状況なのでブログに書くほど目新しいこともない。
 
 ということで、あまり触れてなかったLoLについてちょっと書こうと思った。今やe-sportsを語る上で外せない存在だし、いくつか興味深い話も目にしたのでこの場でシェアしたいのだが、いかんせんLoLにそこまで詳しくないので誤情報や古いネタが紛れてる可能性もある。一応情報毎にソースは載せるので情報の真偽は読み手側で判断してもらえると幸いだ。




 ご存知のように、2010年の発売日以来e-sportsを牽引してきたSC2は急激に勢いを増してきたLoLに一気に抜かれた。これには様々な理由があると思う。もちろん、両者はビジネスモデル(パッケージ販売方式とF2P)や競技形態(1on1と5on5)、ジャンル(RTSとMOBA、もしくはアクションRTS)の違いがあるので単純に比べることはできないのだが、それぞれの会社のプロシーンに対する姿勢は比較できるはずだ。


1.トーナメント開催に対する姿勢
 
 SC2を擁するBlizzardはトーナメントのガイドラインを設けており、SC2の賞金付き大会を開く場合はBlizzardによるライセンスが必要になる。ただ今年に入り規制を緩めたようで、賞金総額、支給する渡航費、商品の合計が1万ドル以下の大会に関してはいくつかの条件(Twitchでの配信、タバコ・アルコール・銃火器・ポルノ・ギャンブル・ハッキングに関するスポンサーの禁止など)を守った上でライセンスが必要でなくなった。
Tournament Guidelines Update

 一方、LoLの親元であるRiot Gamesはどうしているのかというと、ここで賞金付き大会の開催をRiotに申請することで、大会の上位4チームはRP(ゲーム内通貨)が、優勝したチームには大会用の特別スキンの提供が行われるというのだ。もちろん、全ての大会が審査を通るわけではないが、Blizzardの場合と違い、大会のオーガナイザーは喜んで自分の大会を申請するだろう。次の項でも述べるが、Riotからの賞金の提供もあると思われる。

Prized Events | League of Legends



2.自社大会への取り組み

 Riotは全ての大会を「シーズン」という括りとしてまとめている。例えば、RiotはLoLのseason2に500万ドルを費やすという発表をしており、Riot主催の大会であろうとなかろうと、賞金提供を行っている。 

 一方で、BlizzardはRiotの後を追う形で一方で、2013 StarCraft II World Championship Series(WCS)をスタートさせる。前年度までは自社イベントであるBlizzconで短期的なトーナメントとして行われており、数多くあるメジャーな大会のうちの一つという位置づけだったが、今年からは年間を通して行われるものに変更され、SC2のメジャーな大会はWCSかそれ以外というものに変わった。

 両者の規模の単純比較は難しい。WCSは1年で区切りがある上に、Blizzard+Blizzardが委任した各地域のe-sports団体が運営を行っているのだが、LoLに関してはseasonがきっちりと1年で隔てられているわけではない上に、LoLのほぼ全ての大会にRiotが資金的な関わりを持っているため、LoLの全プロシーンとBlizzardの自社イベントの比較になってしまう。
 あくまで参考的な数字として載せておくと、昨年に行われた大会(賞金総額1000ドル以上の大会)の賞金総額はLoLが391万9875ドル、SC2は294万2835ドルであり、今年行われているWCSの賞金総額は160万ドルだとアナウンスされている。

Best Paying eSports of 2012 » ProGamingTours

3.選手へのサポート

 Riotは選手へのサポートも手厚い。最近だと、LoLの選手がプロスポーツ選手としてアメリカで認定されたという話があった。ビザや渡航に関する問題というのはe-sportsではよくあることだったのだが、今回はRiotがかなり一生懸命アメリカ政府とやり取りをしたようで、結果としてLoLの選手がプロスポーツ選手のようにビザを発給をしてもらえることになった。
 また、RiotはLeague of Legends Championship Series(LCS)でプレイする北米8チーム、欧州8チームに対して、賞金とは別に給料を支払っている。額は1チームに対して17万5000ドル(さすがに月々の話ではないと思われる)という情報があり、RiotのCEOによると大会による渡航費や滞在費によっては給料の額も増えるということだ。これは実質渡航費、滞在費もサポートしてもらってると捉えても良いだろう。

in2LOL.com » News: S3 Championship Series Details
League of Legends: Sneak Peak at Season 3 Pro Team Salaries - Nerfplz.LoL
'League of Legends,' eSports growing - Sports Technology, Gaming - Tech Blog - ESPN Playbook - ESPN


 正直、Blizzardがプレイヤーに対して何をしているのかはあまり知らない。私が唯一知っているのは、Blizzardから北米、欧州地域の大会の運営を任されていたMLG(今はNASLに交代させられたが)とESLがWCSのオフライン決勝に参加する選手に対して北米内、欧州内での渡航費を支給していたということ、そしてESLは滞在費も出していたということだけだ。NASLの場合、一つの家に選手を集めて大会期間中に住まわせていたので、もしかしたらMLGも同じようなことをしていたのかもしれない。どちらにせよ、そもそもこれらの費用をBlizzardが払っていたのかどうかすら分からない。ただ、常識的に考えてさすがにBlizzconのトーナメントの時から渡航費くらいは支払われていたと思う。

WCS America, Europe formats detailed; invited players to be announced April 12th - ESFI



 とりあえず、思いつくところはこんな感じだ。いろいろ想うことはあるのだが、とりあえず知っている事実だけ書いてみた。別にBlizzardが酷いってわけじゃなく、むしろ普通以上のことをやってると思うのだが、Riotがそれ以上にかなり上手くやってる印象。やはりF2Pの人気ゲームに立ち向かうのはかなり厳しそう。昔はF2P=低クオリティだったのだが、最近は必ずしもそれが当てはまるわけではない。となると、明らかにF2Pのゲームの方がe-sports的に有利だ。なんだかんだ言ってパッケージ製品は初動での利益が大きいが、F2Pは人気でるほど利益も増える。利益が出るなら継続的にe-sportsに投資できるし、ゲーム内のコンテンツもどんどん増えて変化し続ける。パッケージ製品は拡張パックとか出ない限りゲームの内容は変わらないし、プレイするにしても観戦するにしてもF2Pより早く飽きられてしまう。
 Dota2は全然プレイしてないけど、傍から見る限りあれのe-sportsとの連携は神がかってると思う。新しい機能、企画が登場する度に感心させられる。SCはLotVが出た後どうなってしまうんだろう・・・WCはヒーローいるからF2Pでも行けそうな気がするけど。
タグ:e-sports SC2 lol
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