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うみねこのなく頃に関する考え [PCゲーム]

「名探偵コナン」黒の組織ボスは一体誰? 「もう登場してる」「阿笠博士じゃない」作者のヒントで大盛り上がり : J-CASTニュース

 今更ながら5日前のこの記事を先ほど見た。行きつけの病院に名探偵コナンが置いてあるのでたまに読むのだが、正直あまり日常の推理話は好きではない。でも「黒の組織」だけはとても気になる。黒の組織とコナンの攻防を描いた10巻くらいのシリーズにまとまっていたら単行本を買っていたかも・・・しれない。

 さてさて、この記事を読んでおもしろいと思ったのは、記事のタイトルが示すようにコナンの作者が「黒の組織のボス」という重要な情報に関するヒントを漫画以外の場で示したということだ。こういう作品は単に話を読んで楽しむだけではなく、想像したり推理して楽しむものだと思う。そういう意味では作者のこの発言はファンの作品に対する熱中度を高めてくるれるはずだ。

 さてさて(早速2回目)、ではゲームのブログでなんで漫画の話をしているのかというと、「うみねこのなく頃に」というゲームを思い出したからだ。ご存知の人も多いかと思うが、「ひぐらしのなく頃に」の作者が製作していた推理モノのノベルゲームで、夏冬のコミックマーケートに合わせて半年に1本のペースでEP8まで作られた。私は「ひぐらしのなく頃に」がおもしろかったので「うみねこのなく頃に」もコミケに合わせて毎回購入していた。EP7までは。EP8発売時は少しゴタゴタしていたので発売直後に買うことは出来ず、少し経ったら買おうと思っていたのだ。まぁおもしろい作品なら何が何でも買ってたかもしれないが、あまりおもしろいゲームだと思っていなかったというのが本音で、隙を見つけたら購入してダラダラとプレイしてみようと思っていた。

 そうしたらあの騒動が起こった。「出来るもんなら推理してみろ」と言わんばかりに自信満々にプレイヤーに対して挑戦をしていた作者だったが、全ての謎が解ける筈の最終章、EP8でなんと話を有耶無耶にしたまま終わらせてしまったのだという。「ミステリーかファンタジーか」みたいな謳い文句だったのだが、「ミステリーでもファンタジーでも、プレイヤーが考えた方で良いよ」と風呂敷を広げたままプレイヤーに全てを投げてしまったのである。EP1から4年ほどの間、ずっと犯人は誰なのかと考えていたプレイヤーにとってはさぞ辛かっただろうと思う。

 これを聞いてより一層「すぐ買わなくてもいいや」と思い、結局そのままEP8だけ未プレイ状態ということになってしまったのだが・・・この騒動が起こった当時に考えたのは

ネットが普及している現代においてシリーズの推理モノって難しいんではないだろうか

ということだ。ここからは自分の勝手な妄想だが、うみねこの作者はEP1執筆当時、ちゃんとしたプロットを考えた上で作品制作を進めていたはずだ。少なくとも犯人を明かさないエンディングなんて考えていなかったと思う。しかし仇となったのは挑戦的な態度+長期間に渡るシリーズだった。ネット上で飛び交う意見の中には正解も紛れていただろう。これがコナンみたいに週刊連載で一つの事件解決に1ヶ月しかかからないなら問題はなかっただろうが、エピソードとエピソードの間には6ヶ月という大きな時間があるわけで、それだけの期間があれば答えがでてきてもおかしくはない。コナンなんかでも答えを推理する人はいるのかもしれないが、その答えの持つ効力はたった1ヶ月だ。しかしうみねこは違う。うみねこには残り7エピソード、つまり3.5年残っているのだ。

 そこで作者はプレイヤーの推理をネット上で見ながら、それを混乱させるようなシナリオに変更してしまったのではないだろうか。少しづつそういうことをしていくうちにどんどん自分の首を絞めていってしまったのだろう。そして追い詰められている上に負けを認めたくない作者は謎を明かさないまま物語を終わらせると・・・

 ネットが普及して、推理・考察を見せ合うことが容易になったけど、ネット上で不特定多数に公開するということは作者の目にも留まってしまうということ。推理できた人はその後のエピソードをプレイするにつれて自分の推理が合ってることがどんどん証明されていき気持ちいだろう。でももし正解となる推理がネット上で広がってしまったら?おもしろいプロットを準備していた作者からすれば、あとはプレイヤーの推理をなぞるだけの退屈な物書きになってしまうだろう。そこでおもしろくしようとしてプロットを変えてしまうとうみねこみたいになってしまう。

 あ、ちなみにうみねこは推理パートがあまり好きではなかったが、現実世界の登場人物、舞台の秘密といった話はおもしろくて好きだった。ベアトリーチェの正体とか。
 推理小説ってどのように楽しむものなんだろうか?自分はシャーロック・ホームズをいくつか、それと怪人20面相シリーズの一部を除くほぼ全ての江古川乱歩作品なら読んだことはある。どちらも本を読みながら推理できるわけもなく、種明かしでスッキリしたり、そもそも推理関係なく読み物として面白かったという記憶がある。そんな自分からすれば、極端に推理を求めてくる今作よりひぐらしの方が楽しめたというのは道理にかなっている。




 はぁ、なんか新年早々長々としょうもないことを書いてしまった。途中でやめようかと思ったけど勿体無いと思って最後まで書いてみた。なんか書いてるうちにうみねこのEP8をプレイしたくなってきた・・・やっぱやり残してるのは気持ち悪い。

 
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